看護師の原点は17世紀まで遡ります。当時は修道士たちが病人の世話をしていたのですが、それが看護師の歴史の始まりだと言われています。その後、19世紀後半に白衣の天使という代名詞を作ったナイチンゲールの登場によって近代看護が確立されました。
日本に看護という制度が導入されたのは明治時代頃です。医制が導入され、補助者としての役割が現代の看護師となっているのです。更に看護師としての職は注目され、昭和23年に看護師を規制する法律である保健婦助産婦看護師法が成立されます。この時にようやく国家試験が導入され、看護師免許が誕生したのです。
つまり、昭和23年以前は実質的な看護師免許は存在していなかったことになります。医師の指示の元、医療の補助を行っていたと思いますが、現代では考えられないような看護が行われていたことと思います。
更に昭和26年には准看護師制度も導入されますが、看護師はあくまでも補助者としての役割を確定させたもので、現在に至っても看護師としての立場はあまり向上されていません。
現代は高齢化社会が進み、訪問看護などを依頼する家庭も増えてきました。訪問看護の場合、医師が指示書を書いてそれに則って看護師が治療を行うことになります。しかし、現場に行けば急激に体調が悪化することもありますし、思った以上に深刻化していることもあるのです。そんな時にたびたび医師の許可を取って治療を行っていたのでは間に合わないこともあります。その場で臨機応変に対応でき、医師の許可を得なくても治療ができる看護師の存在も必要になってくると思います。
実際に海外では医師と看護師は同等の立場にあると言えます。特定の治療であれば看護師の判断によって行えるという制度も確立されているのです。現在の日本ではまだ古い考えが残っているので、先進国に負けない医療の進化を確立するためにも、看護師免許の改善や看護師の待遇などを見直していく必要があると思います。